マーケティング戦略にはいろいろあります。
ピーター・ドラッカーもそうです。
ピーター・ドラッカーは、
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら】
という名前の本で有名になりましたね。
戦略と言っても、知識だけの頭でっかちになってはいけません。
机上の理論というものです。
必ず実験が行われています。
今回はアイエンガー教授がおこなった「ジャムの実験」
について書きます。
まずアイエンガー教授についてですが、3歳のときに目の病気になり高校生の時にほとんど視力を失ってしまったのですが、努力して学者になり、【選択】を研究テーマに選んだ人です。
彼女を世界的に有名にしたのが、「ジャムの実験」です。
アイエンガー教授は、カリフォルニア州メンロパークのスーパードレーガーズの入り口近くにジャムの試食コーナーを設けて、
次の2つのケースについて、それぞれ顧客がどのような反応をするか実験した。
24種類のジャムを並べた場合
6種類のジャムを並べた場合
なんかユニクロでもやっていましたね。
他の有名企業も色の種類とかで同じようなことをしていました。
私はここで、成功する企業は勉強して行動しているなと思いました。
いずれのケースもいちご、ラズベリーなどの定番商品は除き、キウイ、ピーチなどの
珍しい味のジャムを並べた。
また、試食コーナーと売り場は別々で、試食をして気に入った人はジャムの売り場まで行って商品をかごに入れる必要があった。
この実験の結果は予想外でした。
・試食してくれた人の割合
24種類→60%
6種類→40%
多品種のほうが目に止まりやすく興味が持ちやすい。これは予想できますね。
購入した人の割合
24種類→60%→そのうち3%が購入(全体の2%)
6種類→40%→そのうち30%が購入(全体の12%)
この実験の結果で証明されたのは、
「人間は選択しが多すぎると、選択することそのものを放棄してしまう」
ということです。
添えでは、なぜ人間は選択することを放棄してしまうのか?
それは、人間の情報処理能力に限界があるからです。
人はどんなひとでも、5から9種類しか情報を処理できないからです。
この結果をふまえて多くの企業は品物の種類を5種類までにするところが増えたのでした。
この話は、スタンフォードでいちばん人気の授業という本で詳しく語られています。
もしよかったら読んでみるのも良いかもしれませんね。